Axioryで出金拒否?トラブルの詳細をまとめました

先日ツイッターで、Axioryで出金拒否発生中というつぶやきを見ました。私もAxioryの口座にお金が入っているのと、ツイッター上では推測だけで正確な情報ではないのを感じたので、詳細をサポートに問い合わせてみました。現状発生している問題を解説したいと思います。

2017年5月に、Axioryがあらたに銀行口座を用意したのでとりあえずは解決した模様。ビットコインでの入出金もできるようになっているので、そちらもオススメです。

axioryの残高

現在の私の口座残高。約40万円。

Axioryの出金トラブルとサポートの回答

  • 出金トラブルが発生しているのは事実
  • 影響を受けるのは米ドル口座保有者のみ
  • 原因は中継銀行の米ドル規制
  • 日本円かユーロに両替して出金対応をしている
  • 両替手数料分としてAxioryが2%上乗せして出金

米ドル口座を保有している人は少数だと思いますが、残念ながら米ドルのまま出金することはできません。しかし日本円口座の人は問題なく出金が可能です。

米ドル口座からの出金手順

特別な手順は必要ありません。いつもどおり出金申請をし、米ドル口座であればサポートから日本円かユーロどちらの通貨での出金を希望するか聞かれるのでそれに答えるだけです。

AXIORY米ドル出金

日本円の取引口座に資金移動してから出金依頼をしても同様ですが、この場合円口座に移動した時に為替手数料を含むレートで両替した上で口座に反映され、そのまま出金が可能になるため、2%の上乗せ出金もしてくれないので損です。

米ドル取引口座を持っていて日本の銀行に出金するのであれば米ドル口座から直接出金申請を行う方がいいでしょう。

それでは順番に、もっと詳しく解説していきます。

原因はAxioryなのか?

Axioryが提携しているスパーカッセ銀行(Sparkasse Bank)の中継銀行が米ドルの送金をできなくなりました。これが、Axioryの取引口座から米ドルを出金することができなくなった原因です。

Axioryがヤバイから米ドルを出金できなくなったというわけではなく、今回の問題はスパーカッセ銀行の問題であり、その原因はアメリカの規制にあります。

あえてAxiory側の問題を指摘するのであれば、他の銀行口座を持っていなかったことでしょう。他の提携先を探しているようですが、法人銀行口座の開設は時間もかかりますし簡単ではありません。問題は長期化するでしょう。

中継銀行の仕組み

国際送金における中継銀行(コルレス銀行とも)は、国内送金の中央銀行と同じ役割をします。国内送金の場合、銀行間同士でお金が動いているのではなく、中央銀行(日本銀行)の当座預金口座間で資金を移動させることで銀行間送金を実現しています。

しかし国際送金の場合、上記の中央銀行が存在しないため中継銀行が代わりになります。そして、基本的に送金する通貨の国(日本円であれば日本、米ドルであればアメリカ)の銀行が中継銀行となります。

米ドルを出金するということはアメリカの銀行を経由しますが、別の通貨であればアメリカは経由しません。だから米ドルだけ影響を受けて、他の通貨なら問題がないということになります。

アメリカの規制

アメリカの規制が強くなったのは2013年くらいからでしょうか?現在海外FX業者のサイトで、”アメリカ市民へはサービスを提供しません”と明記されているのもこの影響です。

特に大きな影響を受けたのは、ベリーズなどのオフショア国にある小さな銀行です。オフショア銀行は直接オフィスに行かずにオンラインだけで口座開設ができるという手軽さがあり、脱税の温床ということもあったのでしょう。

HSBCやバークレイズもオフショアで銀行業を行っていましたが、こういった大きな銀行でさえオフショアでは米ドルを扱えなくなりました。

規制の影響を受けた銀行とその対処

実は私もオフショア銀行の口座を保有していたことがあり、同じようにその銀行が米ドルを扱えなくなるのを経験しています。別に米ドルが好きなわけではないのですが、何かと米ドルである必要があるんですよね。

ではどうなったかというと、今回のAxioryの対策と同じで別通貨で送金を行うしかありませんでした。しかも、数年たっても問題は解決していません

ネッテラーも規制の影響を受けた

2016年9月頃まで多くの日本人がネッテラーを利用していましたが、実はネッテラーも米ドルを出金することができなくなりました。

ネッテラーで米ドル建て出金ができなくなる

しかしネッテラーはバークレイズなど大きな銀行と複数契約していました。それでもダメになったのは、推測ですが直接アメリカから圧力があったんではないかと思います。なので、ネッテラーの場合提携銀行が米ドルを扱えなくなったというより、提携銀行がネッテラーだけに対して米ドルの扱いを終了した、のではないかと思っています。

今回のAxioryの場合、スパーカッセ銀行がAxioryだけに米ドルの扱いを終了したわけではありません。また、スパーカッセ銀行だけが米ドルを扱えなくなったわけではなく、目立ってはいないだけでいろいろな銀行が同じようなことになっています。

Axioryを使うのはやめるべき?

現時点ではAxioryから出金することは可能です。しかし、今すぐAxioryから出金するべきなのか?もう別のブローカーに移行するべきなのか?と迷っている人もいるでしょう。

心配で心配で眠れない人は出金をおすすめします。

それで安心できるならそれがベストです。悩むくらいなら出してしまいましょう。

私はまったく問題ではないと思っています。米ドルがダメになるのを経験しているせいか別に危機感を感じていません。試しに出金しようとも思いましたが、出金が重なっているであろう時期にわざわざ仕事を増やすのもどうかと思うので。

今後日本人にとって、ベリーズや他のオフショアブローカーとは切っても切れない縁になると思います。こういったトラブルはないほうがいいのですが、これくらいなら許容範囲かなと思います。

大きい要素として、全額失っても痛くない金額だからです。100万円だったらとりあえず出金していたと思います。

ビットコインでの出金に対応

2017年3月にAxioryはビットコインでの入出金に対応しました。

Axioryがビットコイン入金&出金に対応したので制限を解説します

米ドル問題は解決していませんが、ビットコインで出金すれば米ドル問題は関係ありません。

Axioryはベリーズの銀行口座を保有していない

私は最初から、Axioryはベリーズに銀行口座を保有しているとは思っていなかったのですが、そう思っている人が一定数いるようなので、今回の件のついでにAxioryサポートに問い合わせました。するとやはり、Axioryはベリーズの銀行口座を保有していないとの回答をもらいました。

ベリーズのブローカーだからベリーズに銀行口座を持っているものだと勘違いされがちなのは、日本人にとってオフショアが身近ではないからかと思います。ベリーズ法人がベリーズの銀行口座を開設する義務はありませんし、ヨーロッパや様々な国の銀行口座を開設することもできます。わざわざ不便なベリーズの銀行は使いません。

これはAxioryだけに限らず、iFOREXもギリシャに本社があるのに法人はBVIで銀行はさらに別の国です。ギリシャが危なかった時も顧客の資金に影響はなかったはずです。

キプロスも危なかった時がありました。FxProやXMはどうだったのかというと、どちらもキプロス以外の(バークレイズとか)銀行口座を保有していることは確認しているので顧客は影響を受けませんでした。

日本法人が日本以外に銀行口座を開くなんてありませんが、外国はそうではないのです。

問題が解決されるには?

私が問題を解決する立場ではないので意味のない推測ですが、今回の問題が解決される方法は2つだと思います。

まずAxioryが、米ドルを扱える別の銀行口座を開設すること。もうひとつがスパーカッセ銀行が他の中継銀行を確保することです。

前者は非常に簡単なことです。この銀行がダメなら他の銀行へ行こうということです。後者はAxioryがすることではなく、スパーカッセ銀行が行うことです。

スパーカッセ銀行が直接アメリカの銀行と契約を行うか、別銀行をさらに経由するかはわかりませんが、かなり厳しい状況だと想像します。仮に中継銀行を確保できても、またダメになる可能性があるからです。

米ドル口座はトラブルの元?

説明させていただいたとおり、米ドルは他の通貨と明確に異なります。理由がない限り米ドルの保有は避けたほうがいいでしょう。Axioryは別通貨で出金するという対応をしていますが、別の通貨で出金はしないというブローカーも存在します。

メガネくん
やっぱりこれからはビットコインじゃないですか?ビットコインにしてしまえばこんな面倒なことは起こりませんよ。

1 個のコメント

  • 昨日たまたまこのサイトに辿り着き、素晴らしい知見だなぁと思って拝読していたら・・・
    Re…のほうは閉鎖されていたのですね
    面白くためになる記事が多いので今後も楽しみにしています

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。